「誰が」撮った写真なのかと言うのは結構重要

寒いのは超苦手なので早く春にならないかなぁと言う思いで、トップの写真を決めました。
大阪でフリーフォトグラファーをしている永田謙一郎です。

今回はArtにおける「写真」のお話。

写真というもはの結果が全て。
そこに写っているものが全て。

例えば、山の頂上から撮られた写真があったとしましょう。
撮影者に話を聞いてみると
「この山はどこどこの山で、この日はあえて険しいルートを通り、延々5時間登ったときにこの景色に会えたんです、その感動を……」

伝わるわけない……

そういう意味では、写っているものが全てで、言葉での説明はものすごくナンセンスなのです。

写真を始めたばかりの頃はずっとそう思っていました。

最近少し考え方が変わってきた部分もあって、
・誰が撮ったか
・いつ撮られたものなのか
と言うのは結構重要なのではないかと思うようになりました。

その人がどういう価値観を持っており、どういう世界観を持っているか、と言うのは写真に付加価値をつけます。
すこしぶっきらぼうに言うとすれば、写真を入れる額縁に似ているかもしれません。
額縁だけではあまり価値はありませんが、写真と合わさることで、より写真を引き立つものにしてくれる。
みたいな。

写真というのは一瞬で撮影が完了します。
でもその写真というartは一瞬で作られたものなのか、と言うと当然NOで、
「その人が生きてきた人生」とか「作り上げてきた世界観」などの集大成がその一瞬に結集した!
的なものだと思ってます。

そういう意味でも
「誰が」
というのは結構重要だと思ってます。

また
「いつ」
というのも重要で、例えば「原子力発電所」が写っている写真があったとします。
この写真が、東日本大震災があった「前」と「後」では、全然意味合いの違うものになります。
これも額縁みたいなもので、いつの時代に撮られたものかと言うのが、その写真を装飾してくれるものになります。
特に古い写真を見るときは「その時はどういう時代だったのか」という知識を入れてから見ると、また違ったものに見えますよ。

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