前回のD7200記事で「D7100からの変更点として正直あまりパッとしたものはない。ただし実用性という部分を考えると、バッファの追加など使いやすさなどがパワーアップしている」と記載した。
今回はそのバッファについてだ。
そもそもバッファって何?
「バッファ(buffer、バッファー)とは、元々は物理的な衝撃を吸収して和らげる緩衝器の意味である。この言葉がコンピュータなど情報処理機器の中で電気的に似たような働きをする部分に対して用いられる。」(wikipedia)
だそうだ。
デジタルカメラでバッファという言葉を使う場合、メモリーカードに書き込む前のカメラ内メモリー容量を指す。
デジタルカメラで撮影した画像はまずこのバッファというところに記憶されて、順次メモリーカードに書き込まれていく。
メモリーカードへの書き込みはそれなりに時間がかかるため、このバッファがないとメモリーカードへの書き込みが完了しないと次の撮影ができない、なんてことになる。
といっても、バッファの容量は少ししかないため、連射で撮影しているとバッファがいっぱいになり、次の撮影ができない、ということになる。
D7200のバッファが増えたということは、この連続撮影に強くなったということである。
ではどんなシーンで威力を発揮する?
バッファというのは単純にメモリー(記憶媒体)であるため、撮影するファイルサイズに影響を受け撮影枚数が異なってくる。
D7100でもファイルサイズが小さいjpeg撮影の場合は、そんなにバッファがいっぱいになり撮影できない、ということはなかった。
バッファが増えたことによる恩恵はRAW撮影をする方にあるといえる。
RAWファイルはかなりサイズが大きいため連続撮影するとすぐにバッファがいっぱいになる。
D7100ではこの点でストレスになることが多かったが、D7200ではかなり改善されているということになる。
初心者の方にはいまいちピンとこない「バッファ増量」だが、RAW撮影できびきび撮影したいという方には必ずチェックしておきたい仕様である。
ミニレポート:“バッファ増量”の効果を徹底検証 (ニコンD7200) – デジカメ Watch
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