一眼レフカメラの焦点距離と圧縮効果について

今回はカメラの技術的なお話を少し。

一眼レフカメラでは様々な焦点距離のレンズが有ります。
単焦点だと35mm 50mm とか色々。
ズームレンズだとレンズ一本で様々な焦点距離を選ぶことが出来ます。

焦点距離を変えると、いわゆる「ズーム」が出来て、遠くの物を大きく移すことができるのですが、もう一つ画的に違うものが写ります。

 

目次

望遠レンズを使用すると圧縮効果が得られる

というものです。

言葉で説明すると色々ややこしいので、わかりやすく写真で説明しましょう。

撮影環境はこんな感じ

MIR_9176

鍵穴から、部屋の中を覗いているというシーンを撮ります。

この写真をただ焦点距離を変えただけ、カメラの位置、被写体の位置、鍵穴の位置はまたつく変えずに撮影してみます。

すると以下のとおり

MIR_9168

これは24mmの画角で撮影してます。
かなり遠くに被写体さんがいますね。

MIR_9169

次は35mmです。
少し被写体さんとの距離が近くなった?

MIR_9170次が52mmです。 (50mmで撮ったつもりがズームが少しずれてたね(笑))
だんだん近くなってきましたよー

MIR_9171

最後が70mmです。
被写体さんがもうすぐ目の前にいる感覚ですね。

くどいようですが、カメラの位置、被写体さんの位置、鍵穴の位置等は何も変えてません。
変えたのはズームレンズで画角を変えただけです。

御覧頂いたように随分写真のイメージが変わると思います。

要するに

広角側だと写っているモノの距離が遠く強調され、望遠側だと近く表現される。

望遠側だと距離がぐぐっと圧縮されるので、「圧縮効果」なる名前が付いているんですね。
これを利用して、室内や店舗の写真なんかは超広角レンズで撮ることが多いですね、部屋が広く見えるので。
逆に人混みを撮りたいときなんかは望遠レンズを使うと、もうそれは人と人の距離が圧縮されて、ギュウギュウに繁盛しているイベント、みたいなものが撮れます。

では、どの写真がいいの?

という事をよく聞かれますが、これは要するに自分がどう撮りたいかです。
部屋の中にポツンという状況を表現したいなら、広角側。
リアルに自分が覗いているという状況を表現したいのなら50mmらへん。
被写体の表情を的確に表したいのなら、望遠側で被写体を大きく移す。

明確なイメージが有る場合は、それに応じて焦点距離も変えましょう。
ズームレンズならわざわざ被写体や鍵穴の位置を移動しなくても、いろんな画が取れますよ。

迷った時は全部の画角で撮っておくというのも一つの手です。
同じシチュエーションは二度とやってこないですからね。

 

さて、こんなことも教えようかなと思っている「コスプレ撮影に特化した撮影講座」
もう少し人数が集まれば開催したいと思いますので、気になる方は
こちらも見てみてください
↓↓↓
初心者のためのコスプレ撮影とライティングのワークショップ講座
↑↑↑
少人数で皆さんの知りたいことをダイレクトに教えられる講座にしたいですね。

よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次